あやかしの狐

煤が爪を立て

剥がれた皮膚の痛ましい空

に、硝煙の

土からたち昇る笑いの


宙に到達する直前を喰らう


お前は妖かしの狐


白い毛並みは空の骨


魔物の大地を蹴り堕とす

お前には凍えた動脈が通っている

EXODOS

しゃんららと笑う霊気に

銀狐、切り刻まれる金襴の


人の子が執念(しうね)を腹に零して

泣くところに足を引き摺ってゆく


哀しく強いいきもの

きつねもひとも、同じ


氷点下の色を宿した羊水に

幾千年経つ魔物の業を嗅ぎ分けて


狐は傷を抱いたまま

微笑みながら眠りに付く




ああやっと、生まれるよ

哀しく強く美しい


ひとにもきつねにもなれぬあかごが。











＝＝

I would be with U.

きつねとしょうねん

おやすみなさいしてからパソコンを消そうと思ったのだけど
どうせだから年賀状以外のものにも手を付けたいなと思って
まったりと描いてみました。
眠い中描いたら思ったよりのほほんになったよ～笑

妖狐を銀髪にしようか銀まじりの琥珀色にしようか
アニメと原作とイメージが若干違うので迷っています。

個人的にですけど、
原作の妖狐はプラチナや水晶を編んだように硬質で冷たい
でもとても綺麗な銀髪をしているイメージです。

余談ですけど、原作を読んでいると黄泉は本当に妖狐、
というか蔵馬という存在を見ているなと思います。
あの粘着質な思慕は少なくとも友情の範囲内ではないだろう、と
其れに名を与えるかどうかは別として。

Xion

如何様な言の葉を紡いだとて

届かない

苦しい、と

感じる事も

口にする事も

俺には

赦されてはいないのだろうね

雪

白晶に埋む薔薇
半人半妖の少年が
前世に千年愛された
男の心に見た景色


今日upしたものの元絵というか当初の予定。
何かの植物が朽ちて、その水晶繊維が千切れて
空から降る、みたいな現象が
魔界での雪ならば素敵だなぁ、と思ったり。

あ、幽白絵多くなってきたのでカテゴリーつくりました。